レントゲン

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「レントゲン」by People In The Box

ここはとても広い霊安室

白く目映い海のようだ

終わりかな?はじまりだよ

こうして僕ら生れ変わるんだ

People In The Box「レントゲン」



私はがんです。


がんサバイバーです。


がんサバイバー・クラブ
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X-Ray

本日。それは。

通院の日。

ですね・・・

1ヶ月ほど前は雨でしたね

もう、前回の検査から1ヶ月ほど経っているんですね。

さて、今回の検査はひと味違います。

いつもの通院と検査は、

採血して、血中成分を見て、抗がん剤の量を調整する。

そんな感じです。

ただですね・・・

これは、まだ記事に書いてなかったかな。

半年に一度、CT検査。画像診断を行います。

術後の箇所が、再発しやすいそうなので。

血液検査だけでは、患部の状況がどうしてもわからないそうなので。

レントゲン、とタイトルをつけましたが、造影剤を用いたCT検査ですね。

画像診断です。

これを半年に一回、行っています。

これがまた、結構おもしろいんですよ。

CT検査

医学なんて、知りませんので、経験則で述べていきますよ。

造影剤って、薬なんです。なんかどんな原理かよくわかりませんが、腫瘍には入っていかない?行き届かない?逆だったかな!?

とにかく、正常な内臓と腫瘍に違いが見られるそうで、それをCTで画像診断する、というわけです。

造影剤も使用すると、僅かですが副作用もあるそうです。

この造影剤というのが、飲み薬ではなく、注射で体内に入れます。

まず、造影剤無しバージョンでCT画像を撮り、次に造影剤を体内に入れた上で撮影し、比較する(?)のかな。

これがね、造影剤を入れると、頭と胸や腰、臀部あたりがムッチャ熱くなるんです。

冗談とかでなくて、初めてやった際は粗相をしてしまったかと思いました。

看護師さんと話すと、初めて検査を受ける方は皆そのような旨を話すそうです。

検査自体は、割とあっという間に終わります。ただ、造影剤自体はあまり身体に良くない物質だそうでして、すぐに尿として排出する必要があるそうです。

ですから、水分をグビグビ飲みます。

あ、検査前は絶食になります。水分も、味のついた糖を含むものは厳禁。コーヒーとかお茶もアカンらしいです。

めんどくせ〜〜〜〜


ってことを、半年おきにやっています。これで2、3年目くらいでしょうか。

そして、冒頭に戻り・・・

本日、検査であった、と言うことです。

結果はすぐには出ません。

また、1ヶ月ほど待ち、です。

あ、月イチの血液検査は、何も問題はありませんでした。

画像検査も、以前の結果では、再発の毛は見られなかったので安心していますが。

術後箇所に結節と呼ばれる“しこり”のようなものが年々大きくなっている様子が見られています。

もう、あかんか・・・

なんて。元気ですが。

まぁ。今回も、何もないと良いですが。

PET-CT

そうそう、面白い話があります。

以前、といっても数年前。手術前です。

検査後に倒れて、緊急入院した話です。

それと、検査の過程と結果の話です。



それが起きたのは、ナゾの腫瘍があることが、なんとなくわかったときのこと。

手術を確定させるために、PET-CT検査というものをしたときです。

それ以外にも、いろんな検査をムチャクチャやりました。

何回、入院したんだろう…

それはまた今度。入院に関しても面白い話がありますから。

今回は、PET-CTについてです。

PET-CT。

って、ナンゾや。

これは、下の図のように、がん細胞が光って見えるような検査です。

だそうです。

つまり、きちんと“がん”ができていることを確認した上で、手術へ向かうために、判を押されるみたいなもんですね。

PET-CT検査 がん細胞の様子
https://pet.jifukai.jp/syourei/ より
厚地記念クリニック 症例画像 |
PET/CTの症例画像 CTでは左肺下部に大きな陰影が見えるが(黄色矢印)、PET/CTでは無気肺の中の肺癌と上側のリンパ節転移が明瞭(白矢印) 以下、過去の症例画像 良悪性鑑別 (肺がん) 良悪性鑑別 (肺がん) 良悪

(ちなみに、脳や膀胱はどうしても光ってしまうそうです。なぜかは知らん。)

この検査は、被ばく量が多いため、頻繁にやるものではないそうです。

こちらもCT検査と同じように、絶食状態でやらないと効果がないそうです。

この原理は、がん細胞はブドウ糖?をよく吸収するという性質を利用して、なんかウマいこと光らせるんだそうです。シランケド。

ですから、食事は厳禁なんです…

これを、ええと。

3、4年ほど前に、やったんです。

絶食状態でやったもので、その後にも幾つか絶食状態での検査がありまして、本当に丸一日中検査づくめでした。

加えて、その時期は真夏も真夏、大変暑かった記憶がございます。

病院内をあちこち周り、採血をしたりと、写真を撮ったりと、あ、記念写真的なアレじゃないですよ、レントゲン的な写真ですよ、X-Rayの方ですよ。

汗だく、体力なくなる、へとへと。

それにより、フラッフラになりまして。

今でも覚えています。

病院のエントランスの景色が、私の目には、

グニョグニョに写りまして・・・

低血糖と貧血を起こしまして、病院で倒れました。

病院で倒れてよかった・・・

すぐに、つい先ほどまで検査していた治療室へ運び込まれ。



結果。

そのまま、入院しました。

あぶねー!

病院で倒れてよかった。

一日入院して、すぐ帰りました。

あぶねー!


ふざけていますが、大変暖かいお話があるんです。

忘れられないこと。

私、普段日常では、コンタクトレンズを使用しています。

それも、2weeksのものです。

コンタクトレンズというのは、洗浄をしなくてはなりません。

一日使用したら、専用の洗浄液を使用して、綺麗にします。

私は、まぶたの裏側に炎症を起こしているので、夜になると、目がカピカピに乾き、大変しんどくなります。

また、レンズをつけたまま、眠ってしまうと、眼球に酸素が行き渡らなくなり、通常の方でもカピカピになります。なると思います。私は、めっちゃ酷く乾きます。

朦朧とする意識の中で、どうでしょう、22時頃まで眠っていたのでしょうか。

ハッと意識を取り戻し、我に帰ったと思うと、目が開かない。

涙でうるおし、目を開けて、看護師さんに事情を聞いて、状況理解。

なるほど。帰れないと。

あれ!?待てよ!洗浄液もなければ、メガネも持ち歩いていない!!

焦りに焦り、変なところで焦る。

その旨を話すと、なんと。

なんと、研修医さんでしょうか、お医者さんが、走って近くのコンビニで買ってきてくださったのです。

本当に、心が暖まりました。なんとお礼を申し上げて良いのか。

こんな、私に優しくしてくださることに、なんとお礼を伝えれば良いのか。

ありがとうございました。

忘れることはありません。

お医者さんも、大変お身体にも、お心にも負担がある職であると存じます。

どうか、今でもお元気に、あの笑顔を保ち続けていることを願います。




閑話休題。

話は続きます。

そして。

その後、検査結果が出ました。

PET-CTの結果です。

腫瘍があるとされる箇所。

がん細胞があると光ると言われる検査。

そこを見ると。

なんと。


















ピッカピカに
光っていました
























ピッカピカ
でした

懐かしい。

さっきのお医者さんと笑ってしまいました。

「あー。光ってるねぇw」

「これ、怪しいねぇw」

「これ、アウトだねぇw」

「これ、がん、だねぇw」

慈悲は、一ミリもねぇ。



結局、腫瘍を摘出して、それをホルマリン漬けにして、切り刻んで、顕微鏡で見たら、悪性腫瘍。

つまりがんでした。

がーん。

つきあうこと

こういった、身体の不調というのも、今の私の生活も、どうしようもないことも、悩んでも解決しないんですよね。

それでも悩むのが、人間ですが。

ですから、うまく付き合っていくことも大事ですよね。

というより、うまく付き合っていかなくちゃいけないですから。

毎日、1錠800円の抗がん剤を2錠服用したり。

副作用でヘロヘロになれば、ステロイドで補填して。

同じく、副作用で肝臓は動いてないものですから、コレステロールを下げる薬を飲み。

てんびん、や、シーソーみたいなもんです。

右へ傾いたら、左のものが落ちてしまう。

だから、左に何かを乗せる。

左に乗せすぎたら、傾きすぎてしまう。

だから、右へちょっぴり乗せる。

そうして、つりあいを保つ。

不便な身体を持つ私は、そうしなくちゃ明日を迎えられませんから。

本当はシーソーもてんびんもいらないけど。

うまいこと、“最適な”位置でつりあわせて、留めておくことで、今日まで生きてこられました。

こうやって、何かを諦めながら、何かと向き合い、付き合って、つりあいを保つことが、大人になることなのかもしれません。

どこかで書いた記事ですね。



なんだか。

他のことにも同じことが言えそうです。

きっと、私が知らないところで、

他の方々も“なにか”と向き合い、てんびんと付き合っているのだと思います。

何かが片側のてんびんに乗っており、代償に何かを片側に乗せている。そうでしょう。

私も。

付き合っていくこと、向き合っていくこと。この事実から逃れなれないと悟ったとき。

苦しさ、というより不条理さを感じました。

でも。

私には、それしか手はありませんでした。

何かを、差し出して、乗せるほか選択肢は与えられませんでした。


知らないでしょう?私のことを。

私が使っている抗がん剤の種類も。

薬を作っている会社も。

ヤクルトですよ。あの。

ですから。



そうじゃない人は黙っていて。


逆に、他人のてんびんに関して、黙っていなくちゃいけないときもあるのでしょう。

当時あった、ひとつの救い

あんまり病気について、進んで語ろうとは思っていませんでしたが。

なんとなく、書いて笑い話にしようと思い…

いやだいぶ当時から笑っていましたが。

もっと笑えるようにと、書いてみました。

よく、テレビで見るような。

病気と知って
目の前が真っ暗になった

という思いは、強がっていませんが、正直一ミリもありませんでした。

というよりも、

え?ほんと?この私が?我が?ワテが?

という感情が強かったです。

ですから、病気関連の映像や話を聞いても、納得や共感ができません。

もちろん、大変悲しいことではありますが。

私のがんは、日本におおよそ100人程度いるかいないかの罹患率。

見つかった時には、たいてい手遅れです。

というより、今も治療法はありませんから。

お茶を濁しつつ、その場しのぎの治療ですから。

ですから。

結構、適当に受け止めています。

適当に、てんびんに乗せています。



ひとつ。

当時、救いがありました。

こういったことを、本来であれば、当時のパートナーに相談すべき(?)だったかは分かりませんが、まぁ言い出せずに。

それをきっかけに、お別れすることになるんですが。

滑稽ですね。

つまり信頼していなかった、という意味にもなりますね。

そうして。

私は信頼していたY氏に、先ほどの旨を話したんです。

このひとです↓

はやくバーベキューやりましょう

今だから言える。

正直、同情して、心配して欲しかった。

不安はありませんでした。

ただ、こんな状況に陥ってしまった、20代が始まったばかりの、なんとなんと悲しく不幸な私に、優しい言葉をかけてほしい、といった情けない私がいたのでしょう。

わかるでしょう、こんな気持ち。

辛く苦しい状況に陥れば、誰もが皆、悲劇のヒロインになるでしょうよ。

話は逸れますが、こういった“自分ではとんでもないと思うほどに残酷な状況”に陥った際、優しい声だけをかけ、ホイホイと信じさせる薄っぺらい人もいるでしょう。気をつけてくださいね。



そうして、私は連絡をしました。

暖かい言葉をかけてくれることを期待しながら。

ですが。

そいつ。

なんて言ったと思いますか?

そいつ、です。

あいつ、でもいいです。

もういっそ、なんでもいいです。

なんて、言ったと思います?



「え!それは大変だね…」


























「でもごめん。」
「これだけ。どうしても、言わせて。」











































「が〜ん」


ほんとねぇ。天才だと思いましたよ。

これに、救われました。

笑ってまった。

マジで、笑ってまった。

慈悲は、ねぇ!

結局、つらかったこと

つらかったことは、やっぱり通院の手間です。

薬の服用の手間、副作用のしんどさ、

などありますが・・・

うーん、一番というと、やっぱり通院ですね。

あと、病院へ通う患者の民度にも、しばしば疲弊します。私も通院の不満を溢していますが、誰かにぶつける、なんてことは、普通に考えたらできないことです。

もう何時間も待っているんだ、いつになったら呼ばれるんだ、と。受付の方に怒鳴っても仕方がないことくらい、あなたの人生で歩んだ時間で学ばなかったのでしょうか。

どうなんでしょうね。

こんな生活でも、信頼できる、支え合うようなパートナーがいたら、また違うのかもしれませんが。

いないので、知りませんが。

さておき。


本日の採血の注射は、驚くほど痛かったです😭

大の“おとな”がちいかわみたいに「ワァ‼︎」と声をあげてしまった。

情けない。

ちいかわ
https://x.com/ngnchiikawa/status/1272537957543538688?s=61&t=1ZkinH4QEIRZaeU_fSSllw
泣いちゃった‼︎



いい加減話を戻します。

閑話休題!!!

病気である、その事実に信じられない!なんてことはなく。

とにかく、ただただ、めんどくさいと。時間が長すぎることが辛い。仕方がないんだけどね。

加えて、お花の話をしたように、苦しむ人たちの中で通院することは、精神的な負担です。

上述したような、告知による絶望はありませんが。

実際に、生で苦しんでいる人の横で治療をすること。

これは、とても心に来ます。

自分の治療室の真横に。

緩和ケア科が見えること。

こういった、些細なことでも。

わからないと思いますが。

心は擦り減ります。



私は、当時も、今も。

何も成し遂げられていませんから。

成し遂げる必要はありませんが。

やりたいことのひとつも、

消化できていませんから。

やりたいことは、どんどん増えていくばかりですから。

ちょっとゆるやかに、

だいぶやわらかに、

かなり確実に、

できることの将来が、狭まっていくことを実感したとき。

ただ単純に、

「え、私が?なんで?」

という気持ちを覚えたこと。

ただ、「どん底」みたいな思いはありませんでした。


ですから。

欲しかったと誤認していたもの。

それは同情。

今はない。

同情が救ってくれると、信じていた。

でも違った。

私を救ってくれたのは、笑いだった。

それと。

知って欲しかった。

だから、今もこうやって、文字に起こしている。

知ってもらうことで、救われる。

笑い飛ばすことで、救われた。

戯言

これにいきたいです。

とても、とても行きたいと思っていました。

庵野秀明展
https://www.annohideakiten.jp
庵野秀明展
金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)にて2024年4月13日(土)~6月23日(日)開催!庵野秀明のアニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、創作活動の秘密に迫る!

もう今週末で終わりです( ; _ ; )

ということで・・・




















ウルトラマン出現ポーズ

行ってきました✨

思い立ったが吉日

うん、ちょっと意味は違うか。いいのか?

庵野秀明展

この嬉しそうな顔よ… ごめん、カッケェわ…

これは、また今度詳しく書きます。

そういえば、以前記事で書いておりました、

日本アニメ(ーター)見本市についても展示がありました。

日本アニメ(ーター)見本市

展示については、詳しくはまた後日ということで、ここはひとつ。

それでは。

らすと!
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