LOVER SOUL

くだらないこと
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「LOVER SOUL」by JUDY AND MARY

だんだん不思議な夜が来て
あたしは夢の中へ

だんだん不思議な夜が来て
あなたと夢の中へ

堕ちてく天使は
炎を見出してく

JUDY AND MARY「LOVER SOUL」

昨夜

昨夜、なぜだか理由はわかりませんが。

突然、息が吸えなくなって、目の前が真っ暗になり、とても苦しい想いに駆られていました。

今では、バッチリ!

大丈夫!

突然の不安でした。

フラッシュバックなんて、かっこいい横文字は使いませんが。

なんだか、とても、大変、イヤな思い出というか、思い出したくないこと、気持ちが悪い、ごめんなさい、許してほしい、空気がない、ちょっと待ってほしい、もう関係ない、なんで私が、許してください、死にたい、気分が悪い、消えてしまいたい、なんてさまざまなおもいが、とつぜん駆け巡って、電子機器をブン投げました。

特に、きっかけもなく。急でした。

なんだったんだ。

私の行動も含めて・・・


夜というのは、楽しい気持ちも、寂しい気持ちも、嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも、増大するものです。

特に、ひとりでいると。
なおいっそう、気持ちの振れ幅というものは、
指数関数的に増加するばかりです。

私だけでしょうか。

そんな夜を支えてくれるひとがいたら。

また違うんでしょうか。

ボンちゃんとノンちゃん

私の知らない、いぬ のことです。

ボンちゃん。ノンちゃん。

昔、私が産まれるずっと前、母親と叔母が子どもだった頃、一緒に住んでいた、いぬ。

ボンちゃん。

お盆にもらったから、ボンちゃん。

かわいいね。

祖母と、母親、叔母、亡くなった祖父の記憶に残るいぬ。

写真もない。

そんなボンちゃんの話を聞きました。

とても、人懐っこく、仕事へ行く祖父の車を追いかけ、どこまでもついて行ったそう。

みんな、みんな可愛がっていた、ボンちゃん。

よく脱走していたらしい。昔は外いぬが一般的。それでも、夜になると帰ってきていたそう。

かわいいね。ボンちゃん。



私の産まれる前に、ボンちゃんは産まれ、私の産まれる前に亡くなった。

最後は病気だったそう。

上述したように、外いぬの影響か、蚊による感染症だったそう。

次第に、元気がなくなっていく。

徐々に、衰弱していくボンちゃん。

祖父母は、ボンちゃんを納屋で寝かせることに。

食事は次第にしなくなる。

弱っていく。



ある朝。

納屋にしまってあった、マムシ酒。

それが、割られいた。

瓶から、溢れでたお酒が、冷たくなったボンちゃんの口元に。

本当かどうかはわからない。

ボンちゃん。

祖母は語った。

「それだけ、口が渇いていたのかな」

「なにもできなくて、ごめんね」

ボンちゃん。

その後、すぐにノンちゃんという家族をお迎えしたそう。

祖母はあまり、覚えていない。

既に、失われつつある記憶。

ノンちゃんも同じく、感染症により、長くはなかったそう。

ノンちゃん。

暫く。別れがつらく、動物と暮らすことは無くなったそう。

私の知らない話。

どうしようもないこと。

ふたりとも、あたたかい日向で、すやすやと寝ていてほしい。

おやつを楽しみに、尻尾を振っていてほしい。

少し遠いところで飼い主と、記憶の保持者を待っていてほしい。

私が生き続ける限り
きみの記憶は運んでいくからね

どうしようもなかったこと

取り返しのつかないものって、たくさんあります。

数え切れないです。

ただ、その反面。

大切なものも、きっと生活の一部になってしまいがちですが、たくさんあるはずです。

当たり前が、大切なものなんでしょう。


昨日の記事よりも、わかるように。

私は、兄が大切です。

周りの友人もとても大切です。

北から南まで、言語を超えて、外の国にも、忘れられない人がいます。

もしかしたら全員。

私の一方通行かもしれませんが。

それはそれでいいかもね。

特別なパートナーもいました。

ときたま、思い出すことがあります。

過去の記憶だけれど。

ふと、元気にしてるかなぁ、なんて思います。

元気でいてくれたら、それでいいんだけど。

価値基準が比較的、近かったです。

全く異なる価値基準もありましたが。

彼女から優しさを教えてもらいました。

反面。
辛さと残酷さもたくさん教えてくれました。

私にも、非がありましたが。

あなたにも、非がありましたね。

お互い、遠方で暮らしている中。

私の病が発覚したとき、流石の私でも落ち込みました。

心配をかけまいとずっと隠していましたが。

手術とその後の診断結果までは、隠しきれませんでした。


結果がでたとき。連絡ができる余裕は、当時の未熟な私にはありませんでした。

愛想を尽かされたと、思ったのでしょう。

私は、病を理由に、あなたに見限られたと思いました。

あっけなくおわり。

そんなものです。


なんだか、そんなこと“も”思い出してしまった、昨夜でした。

いろんなところへ行きました。

いろんな記憶もありました。

たくさん食べて、ニカニカ笑う顔が好きでした。

もんじゃ焼きを私がつくり、美味しいと言って食べてくれた顔が忘れられません。

でも。

そんな記憶も、忘れていく一方です。

もう二度と会わない。

どんどん、失っていく。

欠落していく。

新たなページが増えることはない。

最後には、0に帰結する。

思い出さない、というのは嘘です。

けれど、忘れていく、というのは事実です。

あなたが描いてくれた絵は、捨てられません。

あなたと決別して

生きて。

死んでいく。

あなたと2人で
このまま消えてしまおう

今 あなたの体に溶けて
ひとつに重なろう

JUDY AND MARY「LOVER SOUL」
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