遺品

どうしようもないこと

タイトルは迷ったのですが。こちらにしました。


こちらの画像は、私が使用しています(した)財布であります。

いただいたものです。

財布は他者からもらうと良いなんて、聞いたことがあります。縁起がよいのかな?

もう特に語ることはありませんが、リンクから紐解いてみてくださいね。

物に罪はありませんから。

左:私の
右:祖父の

私は、眠っていた祖父の遺品である財布を使用することにしました。

これは、縁起的にどうなんでしょうか…

よくわかりませんが。

これから使わせてもらうね。

祖父の免許証

ひと昔以上前は、今と比べ物にならないくらい“おおらか”な時代でありましたから、祖父は免許を多く持っております。

そういった職にもついておりましたから。

免許証。

祖父は亡くなる、七、八年ほど前から、認知症を発症しておりました。

運転技能は、それは心配になるほどに。

祖父が最後に乗っていた、プリウスもその前に引き払っていました。

最後に載っていたのは、以前記事でも載せた日産 デイズ。

エンジンは、ボタン式のプッシュスタート。

祖父の記憶に遺っていたのは、キー方式。

エンジンをかけるために。

ありもしない、キーの差し込み口を必死に探していた。

ですから、免許証の更新は、しませんでした。



まだ。

まだ。

まだ。

更新日は、まだだよ。

と、嘘をつき続けました。

車の鍵は、ずっと。隠し続けました。



最後は、財布も持たずに、入院しました。

そして、最期を迎えました。

最後にカタチに遺るものは、これだけ。

それだけの話。

そうだよね。遺るものなんてないんだ。
祖父にきみは、よく抱っこされていたね。
きみは、とても可愛がってもらっていたね。
きみも、歳をとったね。
いつか。きみは、何を遺すのだろう。
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