アイキャッチ引用
書き貯め記事です
日本の血液
物流業界、というのは
“血液”とも表現されます
まさに、日本の物流業界は、日本の血液です。
というのも、我々生物に例えると。
血液というのは、常に流動的に、止まることなく、末端まで、生命の源である酸素や栄養分を運びます。
物流業界もそれと等しく。
必要なモノ、必需品などを、都会から過疎地まで、日々、止まることなく、運びます。
運びます。
届けます。
今の時代を生きる人間であれば、少なからず。
というか、必ず恩恵を受けている、と言えます。
そんな物流業界で、私はアルバイトをしていたことがあります。
佐🏞️急便です。
佐🏞️急便は、上の飛脚をもとにしたロゴマークが有名ですよね。
お!?
こんなのがあるぞ。
上リンクのロゴマークの変遷を見ると、面白いです。
飛脚、というのも歴史が深く、大変興味深いです。
ご存知かと思いますが、一説ではロストテクノロジーである、
“ナンバ走り”
という特殊な走法(手と足を同時に出す走法)で、三日で500kmを走り抜いた、なんて話も。
本当に実在していたかは定かではありませんが、再現もできませんし、証明できるものも少ないため、あくまでも“一説”ではありますが。
ですが、確かに当時の物流、黎明期の物流業界を支えていたのは事実でしょう。
などという。
真面目な始まりでありながら、今回はくだらない記事です。
伏線はこちら。
赤血球 − ヘモグロビン
数年前、私はヘモグロビンになりました。
つまり。
物流業界で
バイトを始めました
つまり。
日本の、“血液”となったのです。
厳密には、佐🏞️急便の下請けでありまして。
- 時給が良い
- 運転が好き
という、2つの理由から、友人から紹介してもらい、始めました。
ただ、そこは。
失礼ながら、酷い管理状況であり。
ここで申し上げられないほど。
ひとつ、言えることは。
面接もなく
運転免許を提示し(コピーもなし)
(つまり運転資格の有無の確認のみ)
今から、配達してこい
の一言で、私は物流業界、もとい、ヘモグロビンの一部となりました。
既に、怪しい。
そして、これからの見出しでは。
ヘモグロビンと酸素の配達、もとい、荷物の配達に利用した、
マシン
についての備忘録となります。
無難な14-92
私は、この自動車が一番好きでした。
一言で表すと、見出しの通り。
無難な14-92
車種は、
ダイハツ工業
ハイゼットカーゴ
そう。アイキャッチ画像。
色はこちらです。
https://u-catch.daihatsu.co.jp/search/car_id_939024081200205157005/index.html
君との思い出は、とても大切なものです。
とはいえ、非常に優秀な個体でした。
どんな細い道も、農道も、未舗装路も、君は走ってくれました。
私が初めて配達したマシンも、君でした。
君は。
アクセルをベタ踏みしても、(ワンテンポ遅れて)きちんと走ってくれたこと。
私は、忘れない。
無難な、そして、優秀な14-92。
ありがとう。
硬派な14-10
硬派なんです。
14-10は。
大変、硬派。
まぁ、硬派硬派言いますが、ぶっちゃけ14-92と変わらず、優秀で、特にこれといった特徴はありません。
硬派で、器用貧乏
といったところでしょうか。
語れることが少ない。
あ、そうそう。
車種は、14-92と同様、ハイゼットカーゴでございます。
色も、同じく白。
結構、間違えられるんだよね。
硬派過ぎて、述べることがない。
そう。
先ほどから申し上げている、
14-92
や
14-10
これは、ナンバーです。
自動車の、ナンバー。
愛称、で呼んでいました。
今でも、友人には通じるはずです。
リッチでBluetooth対応のブルー
ブルー。
ブルーは、リッチでした。
いえ、ラグジュアリー、かな。
むふー。
ブルーの車種
https://www.suzuki.co.jp/car/every/
SUZUKI
エブリイ
こちらですね。
そして。
色は、まさにこれ↓
https://www.carsensor.net/usedcar/bSZ/s005/colorBL/index.html
ブルーは、なんというか、あの、ハンドルにつけるカバーも付いていたり、ヘッドレストもなんだか豪華で、車内も綺麗な、もうほんとにとてもラグジュアリーでした。エアコンもすぐ効くしね。
この“ブルー”は、パートさんがよく利用していたため、私たち、学生バイトはなかなか使う機会はありませんでした。
指をくわえて、羨ましそうに眺めていました。
😭
問題児、16-16
さて。
目玉。
目玉です。
大問題児 16-16
https://www.honda.co.jp/auto-archive/actyvan/2010/
車種は、
HONDA
アクティ
色はこれ↓
https://global.honda/jp/news/2012/4120614-acty.html
君は、大問題児でしたね…
それはもう、大変でしたよ…
結論から言います。
君には荷物が
あまり載りませんでした。
なぜなら。
2Lペットボトルを10本ほど載せていたからです。
君は、
ラジエータが
壊れていました
語弊を恐れずに、簡潔に言うと。
ラジエータとは、エンジンを冷やす役割を担っています。
エンジンを稼働させると、熱が発生する。
それを通常、冷やす必要がある。
話はそれますが。
私のオートバイは、空冷、つまり走行中の空気によって冷却します。
ですから、走行風が効率よくエンジンにあたるように…
エキパイが出ているところですね
ギザギザ、というか段?になっている箇所です
このような形状で、空気にあたる表面積が大きく取られています。
他にも、油冷などありますが…
よければこちらをご参考に。
話を水冷に戻し。
“一般的に”自動車の多くは、水冷システムで、エンジンの熱を取っています。
水は、「温まりにくく、冷めにくい」ような特性がありますから。(中学校で習いましたでしょうか…)
上述した、ラジエータという装置の、クーラント液というもので、冷やしています。
ですが。
16-16
君は。
ラジエータが故障している
クーラント液、というエンジンを冷却する液体が、常に漏れ出す。
漏れているんです。
ですから。
普通に運転していると、時間が経つとエンジンが止まります。
止まります。
止まる
なので。
基本、2人で乗車し、信号や配達等による停車時は。
助手席の人が、ボンネットを開け、クーラント液を入れる箇所に。
積んでいる、水を、入れるのです。
入れるのです
まさに、“助手席”ですね…
その水を補充している間。
運転席の人は。
常に、エンジンを吹かします。
なぜかって?
エンジンが止まるからです。
冷えるまで、エンジンが
掛からなくなるからです
16-16・・・・・
一度、とんでもないことに巻き込まれたことがあります。
良い思い出。
よくねえか。
私の住む地域の中心地。
本当に、駅の真ん前でした。
そこで配達がありまして。
当時、私は助手席に座っておりました。
いつものように、水を足していると…
なんと…
想像つきますでしょう…
水・切・れ
止まりました。
動かなくなりました。
後ろには、とんでもない渋滞。
急いで、ハザードを焚き。
ニュートラルに入れて。
二人で、押して、路肩へ移動させました。
その後、急いでコンビニで水を購入し、なんとか復帰しました。
二度と、乗りたくない、と思いました。
ですが。
考えることは、皆同じです。
皆?
そう
ヘモグロビンです
ですから、遅い時間のシフトの際は。
鎮座しています。
鎮座しているんです。
何が、って?
君が。
HONDA アクティ
https://www.honda.co.jp/auto-archive/actyvan/2010/
いやぁ。
いい思い出。
よく考えたらすごい話
実はですね。
実は、という言い方もヘンですが。
上に挙げた車両は、概ね皆、
走行距離 20万km
を超えていました。
まぁ、百歩譲って、ありそうですよね。
というか、そんだけ走ればラジエータも壊れるわ。
いや、直せよ。
で。
話を戻して。
それでですね。
彼等の走行距離というのは、もちろん、配達用の車両ですから。
ある地区のみを走行した、それだけなんです。
ある地区のみの走行、なんです。
ある地区をチマチマチマチマ
走った結果が
20万km超え
これ。
結構面白いですよね。
ですから、面白い先輩は、こいつらに県外を見せてやりたいと言って。
ドライブしに行っていた記憶もあります。
くだらない。
けど、きっと、良い景色が目に映ったんだろうな。
あ。
16-16は
留守番でした
風林火山 16-16
https://www.honda.co.jp/auto-archive/actyvan/2010/
所感 – 少し真面目な話
このアルバイトの結末は、
最終的に、経営が怪しくなり、バイト代が支給されなくなったことを機に、辞めました。
厳密には、バイト代は手渡しだったのですが。
給料日に、遅れて行くと、払えない、と言われる。
そんでもって、社長の御曹司が、14-92をバック駐車時にぶつけてしまい。
リアガラスをおもっくそ割ってしまい、そこから歯車がおかしくなり。
社長も体調を崩してしまい…
結果的に、経営難に。
また、事故?も起きたようで、これはトラブルになるな、と。
そう、判断したわけで、辞めました。
良い経験でした。
ひとつ、お伝えしたいのは。
宅配を利用する際、日付・時間指定をした際には、在宅していて欲しい、ということです。
また、多少の遅れは、許してほしい、ということです。
私たちは、アルバイトで血液になっており、時給制でしたが。
社員さんは、配達数で給料が決まります。
つまり、歩合です。
“宅配”の場合、
1つ配ると、120円。
イマイチ、区別がわかっていないのですが。
企業等の備品関係の場合、
1つ配ると、150円。
そんな歩合だった気がします。
企業等は、例えば、A4の用紙であったり、備品などは、基本的に複数のモノを注文するため、また単価も高いこともあり、歩合は良いです。
加えて、平日であれば、基本的に事務が空いていますから、“受け取り”が成立するため、給料が発生します。
そのため、よく女性社員さんたちに着いていっておりました。
お互い、Win-Winですから。
なぜかというと。
私は時間給、社員さんは多くの備品を配れて歩合も増える。
力仕事は私、運転は社員さん。
お礼にジュースをもらう、みたいな。
そんな感じ、持ちつ持たれつだったのです。
ただ、それに対して。
宅配の場合は、“不在”が発生します。
不在であると、私たち、アルバイトは時給ですから、問題ないのですが。
社員さんたちは、給料が発生しません。
文字通り、“無駄足”、なのです。
特に。
失礼ですが、お言葉を選ばずに申し上げると。
日付及び時間の指定をした上で、不在となると、ルート取りがとても難しくなるのです。
色々と、ご事情があるかもしれませんが、
日本の血液の破綻も近いです。
ドライバー問題。よく、聞きますでしょう。
少し、ご協力をいただけると、お互いWin-Winになれます。
それか、配達ボックスをご用意していただくか。それだけでも全く違います。
人は、体験しないと、なかなか優しくなれないものです。
という言葉で、ひとつ。
懐かしい記憶。
あ。
次に乗りたい車は、
間違いなくこれです。
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/